みなさんこんにちは、ひでえぬです。
今回は、行政書士試験の合格ラインについて考えてみましょう。
その前に、まずは行政書士試験の内容をおさらいしましょう。
といっても、行政書士試験を実施している行政書士試験研究センターのHPに書いてあるのはこれだけ。結構ざっくりです。
「行政書士の業務に関し必要な法令等」(出題数46題)
憲法、行政法(行政法の一般的な法理論、行政手続法、行政不服審査法、行政事件訴訟法、国家賠償法及び地方自治法を中心とする。)、民法、商法及び基礎法学の中からそれぞれ出題し、法令については、試験を実施する日の属する年度の4月1日現在施行されている法令に関して出題します。「行政書士の業務に関し必要な基礎知識(出題数14題)(令和6年度試験から適用)
一般知識、行政書士法等行政書士業務と密接に関連する諸法令、情報通信・個人情報保護及び文章理解の中からそれぞれ出題し、法令については、試験を実施する日の属する年度の4月1日現在施行されている法令に関して出題します。(行政書士試験研究センターHPより:太字はひでえぬが編集しました)
これだけじゃあどうやって配点を計算してよいかわからないので、お盆休み中に解いたTACの模試を配点をそのまま採用します。
(以下、点数を計算するときはこの配点によるものとします。)
模試での配点は以下のとおりです。
5者択一式 160点(1問4点×40問)
多肢選択問題 24点(1問8点(2点×4)×3問)
記述式 60点(1問20点×3問)
基礎知識(5者択一) 56点(1問4点×14問)
合計 300点(60問)
で、合格基準は
⑴合格基準
次の要件のいずれも満たした者を合格とします。
①行政書士の業務に関し必要な法令等科目の得点が、満点の50 パーセント以上である者
②行政書士の業務に関し必要な基礎知識科目の得点が、満点の40 パーセント以上である者
③試験全体の得点が、満点の60 パーセント以上である者
(注)合格基準については、試験問題の難易度を評価し、補正的措置を加えることがあります。(行政書士試験研究センターHPより)
ちょっと複雑ですが、実際のところは③をクリアすることが第一目標になります。
どうしてかといいますと・・・。
まず、①についてはほぼ無視して問題ないと思います。これは、配点が模試のとおりだった場合、③により180点以上取ることが必要になりますが、計算してみるとこうなります。
①の配点は(300-56)=244点となり、50%以上取るには122点必要になります。ところが、①をぎりぎり満たしたとき、残りの56点全部とれたとしても122+56=178点しかならないので③は満たせず不合格となります。
よって③を満たすときは①はクリアしていると判断してよいことになります。
次に、②についてはクリアしている(56点中24点は取れている)という前提で考えます。これは話を簡単にするためというのもありますが、②をクリアしないで③をクリアするのは結構厳しいです。
また、(注)の補正についてはないものと考えます。これは実際に補正が行われたのがほとんどないうえに、最後に行われたのが平成26年で、もう10年くらいたっているので考えないことにします。
というわけで、行政書士試験に合格するにはまず
180点以上取る
のが絶対条件になりますので、
次回は180点取るには、それぞれの分野でどのくらい点数を取る必要があるかについて考えたいと思います。
では、また。