みなさんこんにちは、ひでえぬです。
今日も行政書士試験の記述式問題を解いていました。
制限行為能力者*1(ここでは未成年)が親の同意なしに契約した場合取消してなかったことにできますが、これにより取消した場合、契約をなかったことにするために「げんじょうかいふく」する義務があります。
さてこの「げんじょうかいふく」ですが、漢字で書くとどうやって書きますか?
現状回復
原状回復
正解は・・・。
「原状回復」が正解です!!
どっちで書いたっていいじゃねーか
と思うかもしれませんが、っていうか私もそう思いましたが、「現状」と「原状」は読みが似ていても、意味が全く違います。
まず「現状」の意味はといいますと、
となります。
ちなみに「回復」は
望ましくない状態になったものを、元の状態に戻すこと(精選版 日本国語大辞典より)
ということは、「現状回復」は
「現在の状態に戻すこと」となります。
ん?
現在の状態って、戻さなくても戻っているんだから、戻す必要ないんじゃあ・・・。
ということで、なんかよくわからないことになります。
一方、「原状」は、
「初めにあった状態 もとのままの形態」(デジタル大辞泉より)
なので、「原状回復」は「元の状態に戻すこと」となります。
契約を取り消して契約以前の状態に戻すというのは、まさにこれにあたるので、
「原状回復」が正しい
ということになりますね。
なんでこんなことを書いているかといいますと、過去問解いていて、「原状回復」とちゃんと書いていれば8点ゲット*2できたんですよ。
記述式問題の平均点がやたら低いというお話は以前お伝えしましたが、
1問あたりの平均が4点とか5点とか言ってるとき、
8点
はあまりにも大きすぎます。
もしこれは本番での出来事だったとすると、ここができたかできなかったかで合否が分かれる場面は十分考えられます。
漢字一文字で落ちちゃったら悔やむに悔めないので、今わかってよかったです。
細かいことかもしれませんが、こういったことにこだわることで知識の精度も上がるので、今後も気を付けたいと思います。
では、また。