みなさんこんにちは、ひでえぬです。
三連休の最終日となりました。
今日は軽くジョギングに行ってきました。
たっぷり寝て疲れが取れたし、天気も良かったので、気持ちよく走れました。
もちろん終わった後は・・・
では、今日も1級FPの実技試験の問題を解いてみましょう。
問8
恵さんの父は、下記<資料>にある賃貸用建物を所有している。将来の相続のことを考えて、恵さんは、FPで税理士でもある鈴木さんにこの建物の相続税評価額の試算を依頼した。恵さんの父の相続に係るこの建物の相続税評価額を計算しなさい。なお、解答に当たっては、解答用紙に記載されている単位に従うこと。(ひでえぬ注:円単位で解答してください。)
(解説)
ポイント
この問題で注意することは、
- 建物の評価額を算出すること。(土地ではありません!!)
- 賃貸率を考慮して計算すること。
この2つです。
建物の評価額
問題文に
この建物の相続税評価額を計算しなさい。
って書いてあるので、今回の場合建物の評価額を計算するのに決まっているのですが、実際のところ、過去の試験では、同じような問題文で、
土地の評価額を計算する
というパターンが圧倒的に多いんです。
なので、間違えて土地の評価額を書いてしまった方もいたと思います。
ちなみに私も、一度解答用紙に土地の評価額の計算式で計算して書いちゃいましたが、書き終わってから気づいて、計算しなおしました。
では、計算してみましょう。
この建物は人に「貸して」いるので、「貸家」となります。
貸家の評価額の計算方法は、
(固定資産税評価額)×{1-(1×借家権割合×賃貸割合)}
となります。
賃貸割合
さて、借家権割合は30%=0.3とわかりますが、賃貸割合はどうやって求めたらいいのでしょうか。
今回の場合、床面積の割合で求めます。
賃貸されている床面積÷床面積合計で求められます。
賃貸されている床面積は記載されていないので、床面積の合計から、賃貸されていない空室部分の床面積を引いて求めます。
つまり、
賃貸されている床面積=400-50=350㎡
となりまして、
賃貸率=350÷400=0.875
となります。
よって、求める貸家の評価額は
3000万円×{1-(1×0.3×0.875)}
=22,125,000円
となります。
ちなみに
仮に、同様の設定で、土地の評価額を求める問題だったとしましょう。
その場合、この土地は
となります。
貸家建付地の場合の評価額の求め方は、
(自用地としての評価額)×{1-(1×借地権割合×借家権割合×賃貸割合)}
となります。
自用地としての評価額を建物と同じく3000万円とすると、
3000万円×{1-(1×0.6×0.3×0.875)}
=25,275,000円
となります。
こちらのパターンで出る場合が圧倒的に多いので、ある意味ひっかけ問題ともいえます。
危うく引っかかるところでした。
やはり何度も言いますが、落ち着いて解くのが大事ですね。
さて、この後はゆっくり休憩しつつ、放送大学の印刷教材や放送教材をみて、大学生活を満喫したいと思います。
では、また。