めざせ行政書士&CFP(R)!放送大学生ひでえぬのブログ

CFP(R)からのFP1級を取得後、行政書士試験に挑戦中。ひでえぬのブログです。その時の勉強法などを載せてます。2021年4月から放送大学で心理学を勉強しています。

※ 本ページはプロモーションが含まれています

FP試験対策㉘ オプション戦略 その1

みなさんこんにちは、ひでえぬです。

 

今回は、オプション取引の戦略についてお伝えします。

オプション取引の基本的な内容はこちらで以前紹介しました。

 

 

hide-n64.hatenablog.jp

 

 複数のオプションを組み合わせることによって、状況に応じてリスクヘッジすることができます。

 

今回は、CFP資格審査試験に出そうなところを中心に見てみたいと思います。

 

複数のオプションを組み合わせるときに、それぞれの損得を「合成」することがあります。

 

合成結果自体はグラフで見た方がわかりやすいのですが、「合成するとどうなるか」については、実際に数字を入れて計算したほうがわかりやすいと思うので、例を考えてみました。

 

今回は、8つのパターンを考えました。

 

 

 

 

パターン例

コール

買い
  • 権利行使価格1,000円、プレミアム200円
  • 権利行使価格1,200円、プレミアム100円

コール(買い)

スマホだと字が小さくて見えないかも・・・。

着色してあるのはオプションの権利を放棄する場合です。

 

※コールの場合、権利行使価格が低い方が安く買えるため、オプション料を高く設定してあります。

 

※表の中に、コール買い(1,000円:200円)とありますが、これは「権利行使価格が1,000円で、プレミアムが200円」という意味です。

 

売り
  • 権利行使価格1,000円、プレミアム200円
  • 権利行使価格1,200円、プレミアム100円

コール(売り)

着色してあるのはオプションの権利を放棄する場合です。

 

※コールの場合、権利行使価格が低い方が安く買えるため、プレミアムを高く設定してあります。

 

プット

買い
  • 権利行使価格1,000円、プレミアム100円
  • 権利行使価格1,200円、プレミアム200円

プット(買い)

 

※プットの場合、権利行使価格が高い方が高く売れるため、プレミアムを高く設定してあります。

 

売り
  • 権利行使価格1,000円、プレミアム100円
  • 権利行使価格1,200円、プレミアム200円

プット(売り)

 

※プットの場合、権利行使価格が高い方が高く売れるため、プレミアムを高く設定してあります。

 

1「買い」同士の組み合わせ:ロング・ストラングル

それでは、いくつか組み合わせを見てみましょう。

おもな組み合わせは以下のとおりです。

① a.コールの買い(低)+b.プットの買い(高)の場合

※これは、低い方の価格(今回の例の場合1,000円)でのコールの買いと、高い方の価格(今回の例の場合1,200円)でのプットの買いという意味です。

(以下同様に表記します)

a.コールの買い(低)

コール(低)買い

 

 

b.プットの買い(高)

プット買い(高)

 

これを合成すると、以下のようになります。

 

ロング・ストラドル

スマホだと上の表は見にくいかも・・・ 

 

ロング・ストラドル

 

これを、「ストラングルの買い」または「ロング・ストラングル」と言います。

 

「ロング」は、ここでは「買い」の意味です。

 

今回、オプションの組み合わせを8つご紹介しますが、それぞれこんな感じで名前がついています。

 

ちなみに、ストラングル(strangle)というのは「絞め殺す、窒息死させる、きつすぎる、握りつぶす、抑える」という意味だそうです。おっかないなあ。

 

ちょっとイメージしにくいですが、中央が狭くなっているところから「きつすぎる」=strangleってこじつけっぽいな。

 

それでは、グラフと表からこの組み合わせの特徴を見てみましょう。

 

  • 最大損失は「プレミアム」です。(ここでは200円)
  • 大利益は理論上無限大です。
  • 権利行使価格から離れるほど利益が出るので、現資産価格が値上がり、または値下がりするとき、つまりボラティリティ(値動き)が大きいとき、相場が荒れそうなときに効果を発揮します。

 

①’ a.コールの買い(高)+b.プットの買い(低)の場合

 ちなみに、権利行使価格の組み合わせを変えて、コールの方の権利行使価格を高くしたらどうなるでしょうか。

 

結論から言うと、グラフの形はおなじになります。したがってこれも「ロング・ストラングル」となります。

 

a.コールの買い(高)

 

コール(高)買い

 

 

b.プットの買い(低)

プット(低)買い

 

両方を合成すると、やっぱり真ん中が低い谷型になります。

 

ロング・ストラドル

コール買い(低)+プット買い(高)

コール買い(高)+プット買い(低)

要するに、「買い」同士を組み合わせると、こういうグラフが出来上がります。

 

んじゃ、権利行使価格を両者おんなじにしたらどうなるでしょうか。

 

それはですね・・・。

と続けたいのですが、この先まだまだ長いので次回に続きます。