みなさんこんにちは、ひでえぬです。
CFP資格審査試験の対策といっても、メンタル面のお話です。
「ショートメモリー」についてお話ししたいと思います。
これは、こちらの記事によると、「自分の失敗をすぐに忘れ、次のプレーに臨む態度のこと」とのことです。
スポーツアンカーの近藤祐司さんも、NFLの中継とかでよく用います。
要するに、「失敗を引きずらない。切り替えが大事」ということです。
なぜこういうお話をするかというと、再来週に迫ったCFP資格審査試験で、特に複数課目受ける場合、とても大事だと考えるからです。
(本当は来週書こうと思ったのですが、来週は最後の追い込みだと思うので、今週のうちに書いときます。)
「どうして大事か」ということについて、ちょっと長いですが、11月に受けたCFP資格審査試験での私の経験をもとに書いてみました。
11月8日のことです。
1課目目の「金融資産運用設計」ですが、10月に受けた模試のほうはまあまあできていたこともあって、今考えるとちょっと気が抜けていました。
また1課目目だったこともあって、試験への入り方とか、時間の使い方がうまくできていなかったような気がします。
前半の知識問題は(できたかどうかは別として)進み具合としては予定どおりでした。
ところが。
計算問題が全く分からない。
計算問題は直前に力を入れてやったのに、問題文の意味が理解できなかったんです。
今にして思えば、しょせんは付け焼刃だったということだったんだと思います。当時の自分から見て、ちょっとひねった聞き方だったので、求め方が見つからずに慌ててばたばたしてしまったようです。
結果論かもしれませんが、ここはいったんとばして、とりあえずほかの問題を埋めることを優先するべきでしたが、完璧を求めすぎたのが完全に裏目に出ました。
たった1つの計算問題に時間をかけすぎて、全部終わらなかったんです。
(ちなみにこれは、デュレーションの計算問題のことです。)
実はこういうときのために決めてあることがあって、「選択問題で迷ったら3番!」と高校の時から決めています。
今回も、それで当たった問題もあるんですが、それでも27問でした。
むしろ、試験中の慌てっぷりから考えると、「よくできた!」と言いたいくらいですが、不合格なら意味がない。
そんなわけで、「金融資産運用設計」の試験が終わった後は、かなり精神的にへこんでいました。
そこで、食事をして会場に戻るときに、ふと気分を変えようとあることをしました。
それは、
「エレベーターを使わずに階段で試験会場に行く」
これだけです。
言い忘れていましたが、当日の試験会場は某予備校のビルの8階でした。
ただ、自分はエレベーターがあまり好きではないので、普段でも4~5階なら即決で階段を使用します。余裕があれば10階でも階段で行くこともあります。
なので普段だったら1課目目の時も階段で行っても不思議はなかったんですが、やはり緊張していたんでしょうね。それに「無駄に体力を使いたくない」という(守りの?)意識も働いたと思います。
ですが、1課目目で大失敗して、開き直ったというか、半分やけくそで「えーい上っちまえ!」というノリで行ってみました。
そしたら、意外なことに気分が落ち着いてリラックスできたんですね。(もちろん多少疲れましたが、試験開始までには回復していました。)
2課目目は「不動産運用設計」おそらくCFP6科目の中で、時間配分が合否を分ける率はナンバー1だと思います。なので、あらかじめ考えてあった作戦どおり、計算問題を後回しにして知識問題から埋めていき落ち着いて計算問題を解いて、見事うまくいきました。それ以降の科目も、きっちり準備して臨むことができました。
結局何が言いたいかというと、
- CFP資格審査試験は時間配分が大事(特に「金融資産運用設計」と「不動産運用設計」)
- 試験中は「捨てる」勇気も大事(どんなに時間をかけて解いても、適当に選んでも2点です)捨てた問題は気にしない。(いちおうマークシートは埋めましょう。)
- 1課目ダメだったとしてもあきらめない、気持ちを切らさない。
- もし失敗したら切り替えが大事。時には思い切った行動が吉と出るかも。
特に言いたいのは3番目と4番目ですね。結局気持ちを切らさなかったおかげで、やっちゃった課目以外は合格することができました。これがやっちゃった気持ちを引きずっていたら、不動産運用設計はまずダメだったでしょう。2日目の科目は行けたかもしれませんが、実は「相続・事業承継」も試験中の手ごたえは全くなかったんです。ただ、この課目は一番最初に着手して準備期間が長かったので、選択肢を選ぶ感覚が磨かれていたのがよかったんだと思いますが、これも失敗を引きずっていたら、また気持ちが焦って失敗したと思います。
だから、試験中は「気持ちを引きずらない」これが大事だと思います。反省するのは試験が終わってからのことで、試験中にやるべきではありません。っていうかやってはいけません。
話は変わりますが、自分はいわゆる「見る将」でして、将棋の中継なんかを見ていると、棋士の先生がよくおっしゃるのは、「対局中(特に終盤)に悪い手を指すことはあるが、指したとしてもその時はなるべく気にしない。『しまった!』とか『これは悪い手だ』とかは絶対に考えない。考えるとそのあと逆転のチャンスがあったとしても逃してしまう。それは対局が終わってからじっくり反省する」ということです。
将棋の場合、対局が終わった後に、「感想戦」といって、対局者同士で対局を振り返って「ここではもっといい手があったんではないか」とか、「ここでこう指したのはどうしてか」などを分析します。反省するのはその時で十分なのです。
ですから、試験の時はとにかく平常心で行きましょう。反省するのは家に帰って自己採点が終わってからで十分間に合います。
もうすぐ試験です。私も最後に残したお土産を取りに行きます。今回受験のみなさんのご健闘をお祈りいたします。