めざせ行政書士&CFP(R)!放送大学生ひでえぬのブログ

CFP(R)からのFP1級を取得後、行政書士試験に挑戦中。ひでえぬのブログです。その時の勉強法などを載せてます。2021年4月から放送大学で心理学を勉強しています。

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FP試験対策⑮ 係数表を利用した資産運用について(2)

みなさんこんにちは、ひでえぬです。

 

前回、CFP資格審査試験の「ライフプランニング・リタイアメントプランニング」で出題される、係数表を活用した資産運用の問題のつづきについて考えてみたいと思います。

 

(パターン2)

ひでえぬさんは、老後の生活設計について考えることにしました。

・2021年4月に定年退職し、退職金2100万円を受け取った。(ア)

・2021年から30年間で、年利2.0%で運用しながら、毎年一定の額を取り崩す。(イ)

・定年退職から5年後の2026年に、リフォーム資金として650万円を取り崩す。(ウ)

このとき、毎年取り崩すことができる額はいくらか。

 

これをやりましたが、これでもCFP資格審査試験の問題としてはまだ簡単すぎですね。実際は2ひねり目として、

 

退職金のほかに退職前から貯蓄をする。

 

という設定が加わります。

 

ここまで来て、初めてCFP資格審査試験としては基本パターンになります。

 

(パターン3)

ひでえぬさんは、老後の生活設計について考えることにしました。

・2021年4月に定年退職し、退職金2100万円を受け取った。(ア)

・2021年から30年間で、年利2.0%で運用しながら、毎年一定の額を取り崩す。(イ)

・定年退職から5年後の2026年に、リフォーム資金として650万円を取り崩す。(ウ)

・定年退職前5年間で、毎年60万円ずつ積み立てながら、年利1.0%で運用する。(エ)

このとき、毎年取り崩すことができる額はいくらか。

 

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図に書くとこうなります。かなり複雑になってきましたが、これが基本パターンだと思ってください。

 

ちなみに、金額とか、年数の割合がいい加減な図だなと思われる人はたくさんいるでしょうが、そこは重要じゃないので、あえて適当に書いています。本番で問題文を読んで描くにはそんなの気にしていられません。どの時点でいくらあるのかを把握して式を立てるのが目的なのです。

 

本題に戻って、図で見るとおり、今回は

(ア)+(エ)=(イ)+(ウ1)・・・①

ですね。

 

前回同様、求め方としては、

 

まず(イ)の総額を求める。

そのあと、「取り崩すことができる額」を求める。

となります。そこで、「(イ)の総額」をx、「取り崩すことができる額」をXとします。

 

(エ)からでもいいのですが、まず(ウ1)を求めます。

 

(ウ)は問題文にあるとおり650万円です。(ウ1)は5年後の650万円ですから、現価係数を用いて、

650万円×0.906=5,889,000円

ですね。

 

現価係数
  1.0% 1.5% 2.0%
5年 0.951 0.928 0.906

 

つづいて(エ)ですが、これは年金現価係数を用いて、

60万円×4.853=2,911,800円

 

年金現価係数
  1.0% 1.5% 2.0%
5年 4.853 4.783 4.713

 

①の式は

2100万+2,911,800=x+5,889,000  よってx=18,022,800円

 

Xはxに資本回収係数をかけて求めます。

18,022,800×0.045=811,026円

となります。

 

資本回収係数
  1.0% 1.5% 2.0%
30年 0.039 0.042 0.045

 

これが基本的なパターンで、収入と支出のバリエーションとしては、

  • あらかじめ貯金を持っていてそれを運用する。
  • その貯金のほかに積み立てをする。
  • 取り崩す金額や運用する金利が途中で変更になる。

 

変わったところとしては、

  • 当初の計画では足りないので計画を見直す。

 

というのもあるようです。

 

あと今回は(イ)つまり「取り崩す金額」を問われましたが、問題により、(ウ)の部分や(エ)の部分をきいてくることがあります。その時は、その問題に応じて式を立て、係数を使って問題を解くこととなります。

 

6つの係数の性格を理解していれば問題ないのですが、個人的には「資本回収係数」と「減債基金係数」を使い間違えることがあります。

 

普通、現価係数と終価係数を間違えることはあまりないと思いますが、年金現価係数年金終価係数を間違えそうになったことはあります(名前似てるし)

 

問題を解きながら

これらのミスを防ぐ練習をするとよいでしょう。

 

ではまた。