みなさんこんにちは、ひでえぬです。
栃木学習センターで「観光概論」1日目を受講しました
午前中は、「観光とは何か」「観光の歴史」についてお話がありました。
観光の定義というのはなかなか難しいようです。
家から離れて、珍しい建物見たりおいしいもの食べれば観光でしょ?
確かにそれは観光ですが、それだけではありません。
中国人のいわゆる「爆買い」も、立派な観光です。
どういうことかというと、
「観光というのは、旅行者が事前に持っているイメージを記号化して、それを現地で確認するものだ」
という考え方があります。
例えば、先週函館に行きましたが、そこで私が持っていたイメージは
函館といえば、
- お刺身がおいしい
- 確か有名なハンバーガー屋さんがあったな
というのがありまして、*1その結果予定した行動が
となりました。
で、実際に食べてみて、おいしいかどうかを確認するわけです。
つまり、事前に記号化したのが
- お刺身がおいしい
- 確か有名なハンバーガー屋さんがあったな
で、確認するために
という行動を予定したということです。
で、おいしければ「満足」で、そうでなければ「不満足」ということになります。
同様に「爆買い」も、日本に対するイメージとして
電化製品が安いらしい
というイメージがあって、それを確かめるために秋葉原に行き、
やっぱり安いじゃん
と思えば、
持ちきれないほど買って帰る
となるわけです。
ここまではなんとなくわかったのですが、ある方の発言でびっくりしたことがありました。
それは何かというと、「若者の観光離れ」という話題が出た時のことですが、
こんな例がありました。
「推し活」という表現が正しいのかどうかわかりませんが、今の若い人たちは「観光する」という発想はないのですが、好きなバンドのためにはお金を使うことも遠くに行くことも厭いません。
そこまでは、ほかの年代層でもあります。
ただ大きく違うのは、例えば東京に住んでいる人が大阪でライブを見るとして、
ライブを見るためだけに大阪に行ってそのまま帰ってくる
というのが成立するということです。
私の場合だったら、大阪に行ったからには例えば大阪城に行く、たこ焼きを食べるというオプションを必ず入れます。
それが「観光」だからと思うからです。
ですが、「若者の観光離れ」でいう「若者」にとって大阪でライブを見てそのまま帰って満足するのであれば、それだけでも
「観光」として成立している
のではないでしょうか。
なぜなら、観光が「事前にイメージした記号との確認」であるならば、
「好きなバンドのライブを観に行った」
結果、
「素晴らしかった」
「かっこよかった」
ということであれば、
事前のイメージが確認できたことになります。
その時点で「記号の確認」ができたのであれば、当初の目的は達成できたことになります。
そうなれば、その地域にあるおいしいものを食べたり、珍しいものを見る必要は全くないことになります。
このように、「観光」の定義は結構奥深いのだなというのを学びました。
2日目が楽しみになってきました。
では、また。
*1:もちろんこれは人それぞれです