みなさんこんにちは、ひでえぬです。
CFP資格審査試験のため、毎朝DVDを聴きながら通勤していますが、このあいだちょっと気になったので、書いてみたいと思います。
「金融資産運用設計」では必ず出題される(であろう)ポートフォリオの期待収益率の問題を解いていて気が付いた(っていうかふと思った)ことです。
「期待収益率ってなんだったっけ?」という方はこちらをご覧ください。
問題はこんな感じです。
(問題)
以下のような資産HNと資産HMを組み合わせて、期待収益率17%のポートフォリオを構築するときの、各資産の組入比率の組み合わせを求めなさい。
(解説)
上のリンクにある「その2」でも触れましたが、
この場合の期待収益率は
資産HNの期待収益率(%)×資産HNの組入比率+資産HMの期待収益率(%)×資産HMの組入比率
で求められます。
2つの資産の組入比率は足すと1になるので、資産HNの組入比率をYとすると、資産HMの組入比率は(1−Y)となります。これで式を作ってみると、
5%×Y+20%×(1−Y)=17%
−15Y=−3 よってY=0.2
※こういう場合の式では求める数値にはxを使う場合が多いと思いますが、フォントの関係で「かける」の記号と紛らわしいので、Yを使います。
(1−Y)=1−0.2=0.8
ですので、資産HNを20%、資産HMを80%買えばいいということになります。
・・・とここまでは特に難しいことも何にもないのですが、ここで1つ気になったことが。
この表の黄色部分の数字は何?
そのとおりなんですが、
この数字出番ないじゃん。
と思ってふと、昨年11月のCFP資格審査試験に向けて過去問解いている時の自分を思い出しました。
この、黄色い部分の数字を使わないと解けないんじゃないかと思って、いろいろ数字をこねくり回した記憶が。
普通にやればHNが20%、HMが80%とでますが、
それに相関係数かけてみたり。(←おバカ)
そりゃあ落ちますわな。
要は何が言いたいのかと言いますと、きちんと合格するためには
- 問題の意味や表す数字の意味をきちんと理解すること。
- 解き方を理解し、問題に慣れておくこと。
これが大事なんじゃないかと再認識したわけです。
この問題だと、普通に解けばなんということない問題だと思いますが、理解がいい加減だと、「実はこれはひっかけ問題で、相関係数と標準偏差を使わないと解けないのではないか」と疑心暗鬼になってしまう人も・・・私だけか。
そういう意味ではこれは「ひっかけ問題」で、その目的は達成されたのかもしれませんね。