みなさんこんにちは、ひでえぬです。
今日は、早朝ジョギングの後、諸事情により、高校野球の応援に行ってきました。
諸事情と言っても大したことじゃなくて、単に
応援に来て
と言われたから行っただけのことです。
来てほしいといわれたのは、いわゆる「連合チーム」です。
高校野球の連合チーム 統廃合を控えて出場できなくなった学校に対する救済措置で、1997年から始まった。2012年夏からは、部員不足(8人以下)の学校同士による連合チームも認められ、その数は年々増加傾向にある。(上記HPより)
もともとは、学校の統廃合のための救済措置だったんですね。今回応援に行くのは、上の文の後半部分にある「部員不足(8人以下)の学校同士による連合チーム」で、全部合わせても12人でした。
対戦相手も公立高校ですが、埼玉県内有数の進学校で、埼玉県民なら、学校名を聞くと、
ああ、あそこね
となるところです。
もっと言っちゃうと、この映画のモデルとなった高校です。
で、先に結果から言っちゃうと、残念ながら
5回コールド負け
でした。
健闘むなしく残念な結果となりましたが、試合を見ていて気になったことがあったので、今日は本当は別のこと書こうかと思ったのですが、急遽変更することにしました。
応援していたチームですが、キャッチャーが4番を打っていました。
残念ながらバットからは快音は聞かれず、結果として5回の表の最後のバッターとなりました。
試合後に、そのことに責任を感じていたようですが、私が試合を見ていて思ったことがあります。
おそらく彼がこのブログを見ることは200%ないと思いますが、大事なことだと思ったので書くことにしました。
私が見ていたのはキャッチャーとしての守備で、まあ10点以上取られたので、ピッチャーも相当の球数投げたと思います。
当然、ワンバウンドやショートバウンドの球も多々あったのですが、彼はそれをほとんど後ろにそらしましませんでした。
たまたまキャッチャーの足元に行ってしまい見失った結果進塁を許したのが1つと、打者がバントを空振りしたものが1つあって、これは後ろにそらしていましたが、もしかしてバットに当たったのかもしれません。(結局判定は空振りでした。)
それ以外にも、中にはかなり難しいバウンドもあったと思いますが、それを全部体で止めていました。
止められなかったら、少なくてもあと2,3点は余計に入っていたと思います。
かつて千葉ロッテマリーンズで強打のキャッチャーとして名を馳せた里崎智也さんは、著書「エリートの倒し方」で、このように述べています。
僕は、野球ファンの方からは「意外」と言われる記録を持っています。1000試合以上出場したキャッチャーのなかで、パスボールがいちばん少ないのです。
パスボールというのは、ピッチャーが投げたボールをキャッチャーが撮り損ねて、後ろにそらすこと。いわば、絶対にやってはいけない、あり得ないミスなんです。
これは、ルーキー時代のあるきっかけにより、徹底して練習しました。
(略)
もっとも、練習して修正したキャッチングの仕方を外から見ても、だれも違いに気づいていなかったと思います。
お茶くみやコピーを鬼のように極めても、細かいところの気遣いに気づく人は正直、ほとんどいないでしょう。会議に完璧に整えたコピーや、こだわって入れたお茶を出しても、大半の人は気に留めないし、違いなんか気づかないと思います。
でも、それでいいんです。
誰も気づかないところまで完璧にできることによって、みんなが気づくようなところをもっと完璧にできるようになる。見えないところの完璧さが、目に見える完璧さを作っていくんです。完璧にする努力によって、自分のミスを少なくすることができるんです。
(太字は原文ママです。)
今日試合を見ていた人も、あなたがひたすらワンバウンドを止めていたことには気づかなかったかもしれません。ある意味、キャッチャーとしては当たり前のことだから。
でもね、当たり前のことを当たり前にやることって、実はものすごく大変なんです。
そりゃ1回や2回はできますよ。当たり前のことなんだから。
ですが、当たり前のことって、当たり前であるがゆえに、10回20回、場合によっては100回、200回続けて成功させなくてはいけないんです。そうすると、やればやるほど失敗する確率は高くなります。
電卓で計算するとわかりますが*1、1回の成功率が99%だとしても、10回続けて成功する確率は90.4%、20回だと81.7%、50回だと60.5%、100回だと36.6%になります。つまり、100回続けてできる可能性は4割ないんです。これだけ大変なことなんです。
だれも気付かないけど、当たり前のことを当たり前にやるのって、それだけ大変なんです。
だから、あなたはキャッチャーとしてすべきことはやったんだと、胸を張っていいと思います。
連合チームということで、連係プレーなどの練習は毎日できないし、いろいろと苦労はあったと思います。
メンバーの皆さんは、それらを乗り越えて、やり切ったことを誇りに思ってほしいと思います。
私も、必死になってアウトを取る姿、最後まであきらめない姿を見て勉強させていただきました。
みなさんの今後のご活躍をお祈りします。
では、また。