今週のお題「投げたいもの・打ちたいもの」に挑戦!!
・・・しますが、実は、別に投げたいものも打ちたいものも
特にございません。
なので、ちょっとひねって、こんな問題を出してみましょう。
藤井聡太竜王などの活躍で、将棋に注目が集まる機会が増えました。
デビューからの29連勝などは各メディアが広く取り上げて大きな話題になった。藤井の活躍により将棋ブームが起こり、社会現象的な人気は「藤井フィーバー」とまで呼ばれている。
それを見て、
自分も将棋を打ってみようかな
と思った方もいらっしゃるかもしれません。
ですが、ちょっと待ってください。
さて、問題です。
上の文章には、
1か所大きな間違いがあります。
おわかりになりますか?
え?簡単すぎる??
そうですか・・・。
知らない方もいると思うので、いちおう正解をお伝えしますね。
×自分も将棋を打ってみようかな
〇自分も将棋を指してみようかな
将棋をプレイすることは「打つ」とは言わずに、「指す」といいます。
一方、囲碁をプレイすることは「打つ」といいます。
どういうことでしょうか。
将棋の場合、開始前に40枚の駒を並べて、先手から駒を動かします。
この動きの違いが言葉の使い方の違いとリンクしているようです。
つまり、将棋のように盤上の駒を動かしてゲームを進めるのを「指す」といい、囲碁のように盤外から持ってきて盤上に置くことを「打つ」というのです。
なので、将棋の場合も「打つ」という場合もあります。
そう、とった駒を駒台から盤上に置く場合ですね。
将棋の特徴として、「相手から取った駒を持ち駒として活用することができる」というものがあります。これは、将棋とルーツが同じといわれているチェスなどにはない独特のルールで、諸説ありますが、遅くても16世紀後半にはルールとしてあったようです。
棋士の呼び方
藤井聡太さんは段位は九段です。将棋の棋士は、一般に「氏名+段位」で呼ばれますが、タイトル保持者については段位の代わりに「氏名+タイトル名」で呼びます。
冒頭で書いたように、現時点(2023年3月26日現在)では「藤井聡太竜王」と表記するのが正式とされています。
ですが、ご存じのように彼は竜王のほかに王位・叡王・棋王・王将・棋聖と、あわせて6つのタイトルを持っています。(2023.3.27現在)なのにほかのタイトルを全部無視して「竜王」と呼ぶのはなぜでしょうか。
Wikipediaに答えが書いてあるので載せちゃいますが、
要は各タイトルは序列が決まっていて、中でも「名人」と「竜王」は別格とされています。なので、竜王・王位・叡王・棋王・王将・棋聖の6冠を所持している場合、「六冠」とは言わず、単に「竜王」となります。
じゃあ、8大タイトル全部取ったらどうなるの?
正解は・・・。
となります。
ただし、名人と竜王以外のタイトルを複数所持した場合は「二冠」「三冠」などと言います・・・って書こうと思ったら、最近は「王位・棋聖」というようにタイトル名を列挙するみたいです。*1
将棋を見る楽しみ
将棋を観戦するのも、結構楽しいです。
今は、ネットなどでもタイトル戦の中継を行っており、様々な棋士が楽しくわかりやすく解説しています。
そんな感じで将棋を見ながら楽しむ人たちを「見る将」といいますが、私もその一人です。
今日は、「今週のお題」から、むりやり「将棋の豆知識」に持っていきました。
では、また。