みなさんこんにちは、ひでえぬです。
4月1日に放送大学で「16番目の授業」として、以下の番組が放送されました。
「危機の心理学(17)」は、昨年度、私が放送大学に入学して初めて履修した科目の1つです。放送大学の森津太子先生と星薫先生が担当されており、今回の16番目の授業は森先生が講義をなさっていました。
この講義では、社会的な危機として戦争や災害などを取り扱いましたが、2017年度開講ということもあり、感染症については取り上げられていませんでした。
今般、開講時点では想像もしなかったようなパンデミックを迎えるにあたり、この科目の受講生を対象に行ったアンケート調査を軸に、今回の事態をどうとらえているか、講義を通じて得た知識をどう生かしているかなどをまとめたものです。
実は私も、このアンケートには参加しております。
回答した内容も保存しておいたので、取り出して思い出しながら番組を視聴しました。
詳しい内容は番組を実際にご覧いただくとして、印象に残ったのは、ゲストの大阪大学の三浦麻子先生(心理学研究法の講師もなさっています)との対談の中で、
今の状況のような世界的にほぼ同時多発的に感染症に見舞われるという機会はめったにない。このような状況に対する分析は今後の研究を待つことになるが、データは今しかとることができない。だから研究を行ってデータを取ることは自分にとっては義務だと考えている
という趣旨のことをおっしゃっていたことです。
確かに、このような状況は起こらないに越したことはないわけで、そうそうあるものではありません。
ですが起きてしまった以上、今後似たようなケースが起こってしまった時のために、
「あの時どうだったか」
ということを記録しておくことはとても大事なことだと思います。
放送授業の最後でも、「危機か好機か」という言葉を挙げて、コロナ禍でリモート会議が普及したことなどを掲げて、危機というものは否定的な側面だけではないことをご説明していました。また、三浦先生が「データの記録」に力を入れているのも、(すぐには役に立たないかもしれないけど)データを取っておくことで、感染症が起こったときにどう行動するべきかの指針になるかもしれないという思いがあるのではないでしょうか。
そういった意味において、とても興味深く拝見しました。
以前からお伝えしていますが、放送大学の放送授業はBSさえ映れば、放送大学生ではなくても自宅で視聴することができます。
4月17日(日)に再放送があるようなので、興味を持たれた方は、ぜひご覧になることをお勧めします。
では、また。