みなさんこんにちは、ひでえぬです。
かなり久々ですが、最近読んだ本のお話をお伝えしようと思います。
なんとなく面白そうというか、読みやすそうなので買ってみました。
タイトルのとおり、ブラジルの歴史について一冊にまとめてあります。文章がとても読みやすいので、一気に読み進めることができました。
この本というか、ブラジルという国の特徴ともいえると思いますが、いわゆる「大航海時代」以前は文字に書かれた歴史はほとんど残っていないので、必然的に本に書かれているのはヨーロッパ人がブラジルに到達してからの歴史がほとんどになります。
その約500年の歴史について、とりわけ独立以後の部分の内容がやや濃いです。
「そのころ、日本では?」というコラムがあって、「ブラジルが『発見』されたころ、日本では室町時代で・・・」といコーナーもありますが、ブラジルの場合書いてある時代が後ろの方にかなり偏っているので、読んでもそれほど感動はなかったです。ないほうがいいとは思いませんが、「グローバルな感覚が身につく!」はちょっと盛りすぎではないかと。
余談ですが、この「一冊でわかる○○史」はカバーを見ると、他にも10か国以上出版されているようです。そのうちの「インド史」を今読んでいるのですが、こちらはなかなか時代が進みません。4分の1くらい読んだと思いますが、ようやくお釈迦様が出てきました。
これくらい描かれている時代に差があると、「そのころ、日本では?」も意味があるんじゃないかと思います。
いずれにしても、あくまでブラジル史を「概観」した本だと思うので、読んでみて興味を持った分野があれば、別の本を探して知識を深めるというのが有効だと思います。
そういう意味で、「ブラジルの歴史」を知るためのきっかけとしてはいい本だと思います。
では、また。