めざせ行政書士&CFP(R)!放送大学生ひでえぬのブログ

CFP(R)からのFP1級を取得後、行政書士試験に挑戦中。ひでえぬのブログです。その時の勉強法などを載せてます。2021年4月から放送大学で心理学を勉強しています。

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FP試験対策#54 為替予約について その1 為替予約をする理由

みなさんこんにちは、ひでえぬです。

 

CFP資格審査試験の問題を解いていて、模試の時とかもそうだったのですが、「外貨」とか「為替」がからむ問題がちょっと苦手なようです。

 

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そこで、試験直前ですが、基本的なところから振り返ってみたいと思います。

 

今回は為替予約についてお伝えしたいのですが、その前に、「そもそも為替予約をする理由」を理解するため、為替変動リスクについて考えてみましょう。

  

 

(例題)

 

ひでえぬさんは、HN銀行に10,000ドル分を円からドルに換え、5%の金利で1年間預けることにした。このとき、1年後の為替レートが以下のa~cとなったときの、税引き前の償還差益を求めなさい。なお、預入時の為替レートは1ドル=100円とし、為替手数料は考慮しないものとする。

 

  • a 1ドル=90円の場合
  • b 1ドル=100円の場合
  • c 1ドル=110円の場合

 

(解説)

 

預入時に必要なお金は、円に換算すると、

 

10,000ドル×100円=1,000,000円    

 

となります。

これと、償還時に帰ってくるお金との差額が「償還損益」となります。

 

では、償還時に帰ってくるお金を計算してみましょう。

 

10,000ドルに対し、1年間で5%の金利が付きます。

 

金利分は

 

10,000ドル×5%=500ドル

 

となります。

 

よって、ドル建ての元利合計額は

 

10,000+500=10,500ドル

 

ですね。

 

これを償還時に円に換えたうえで、償還損益を計算します。

 

a 1ドル=90円の場合

 

10,500ドル×90円=945,000円

 

あれ?

元本は100万円あったはずなのに・・・

利息ももらったはずなのに、円に換算すると元が取れなくなっていますね。

これを元本割れといいます。

 

外貨預金の場合、このように為替レートの変動により、元本割れをする恐れ(リスク)があります。

 

これを

 

為替変動リスク

 

といいます。

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 償還差益ですが、

 

945,000円ー1,000,000円=▲55,000円

 

となります。

 

b 1ドル=100円の場合

 

10,500ドル×100円=1,050,000円

 

この場合は、為替レートの変動による増減(これを「為替差益」といいます)がないので、単純に利息分に為替レートをかけた分が利益となります。

 

・・・といっても、実際はこのほかに為替手数料とか税金とかかかるんですが、そこは今回のポイントではないので省略します。

 

 償還差益ですが、

 

1,050,000円ー1,000,000円=50,000円

 

となります。

 

 

c 1ドル=110円の場合

 

10,500ドル×110円=1,155,000円

 

この場合は、金利による利益のほかに、為替レートの変動による利益(為替差益)もあります。

 

 償還差益ですが、

 

1,155,000円ー1,000,000円=155,000円

 

となります。

 

 

さて、3つのケースについて考えてみましたが、当初1ドル=100円だったとすると、

aのケースでは「円高」に、cのケースでは「円安」といいます。

 

つまり、外貨から円に戻すときに、

 

円高だと損をして、円安だと得をする

 

ということがわかります。

 

ところで、

100円から90円になったんだから、円が安くなったんじゃないの?

 

と思われる方もいらっしゃると思います。

 

こちらの説明が分かりやすいかも。

 

04510.jp

 

 

こちらの説明はちょっと変わっていて面白いです。

 

www.aeonbank.co.jp

 

 

どちらも難しいという方はこちら。(中学生向け)

 

chu.benesse.co.jp

 

個人的には

「1ドル=90円のほうが1ドル手に入れるのに必要なお金が少なくて済む円の価値が高い

という風に理解しています。

 

「価値が高い」「価値が低い」のところを「強い」「弱い」に言い換えた方が、自分としてはしっくりくるかな。

 

つまり、

円高=円が強い

円安=円が弱い

 

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というような具合です。

 

では、なぜ為替予約を?

 

で、「為替予約」にもどります。

 

「そもそもなんで為替予約をするか」なんですが、

 

「為替変動リスクを回避するため」

 

ということになります。

 

預入してから、円安になればいいですが、円高になった日には、為替差益が金利分でもカバーできないことがあります。ですが、満期時のレートなんて、だれにもわかりません。

 

ですが、為替予約により、あらかじめ償還時のレートが決まっていれば、償還金額も確定するので、うまく使えば元本割れを防ぐことができます。

 

その代わり、実勢相場がものすごい円安になったとしても、為替予約はキャンセルできませんので、レートは予約時のままです。「予約しないほうが儲かったのに・・・」なんてこともあり得ますが、そもそもリスクを回避するということは、ある程度のリターンを放棄することでもありますので、仕方のないところです。

 

次回は、為替予約のレートの求め方をお伝えします。

 

では、また。

 

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