みなさんこんにちは、ひでえぬです。
CFP資格審査試験の過去問演習も大詰めを迎えました。
過去問について間違えたところを中心に復習していますが、だんだん苦手な部分が明確になってきました。
計算問題では、外貨預金とかレートの計算とかが苦手なようです。
そんなわけで、今回は過去問演習で間違えたところをお伝えします。
(例題)
ひでえぬは、HN証券でトルコリラ建て債券を額面20万ドル分購入し、ちょうど4年後に全額売却することにした。このとき、売却時の円ベースでの税引き後利回りが3%となるようにするには、売却価額を額面の何パーセントにすればよいか求めなさい。
利付国債
- 利率(税引き前) 16%
- 残存期間 10年
- 単価 100.45(額面100円に対する割合)
1トルコリラ=15.00円(仲値)
為替手数料 1.5円
為替レートは、購入から売却まで一切変動がないものとする。
(計算に際しての留意点)
- 利払い月は3月と9月の年2回である。利払い日には、「年間受け取り利子額÷2」の金額を受け取るものとする。経過利子は考慮しない。
- 税金、利子の運用益は考慮しない。
- 金額の計算について、トルコリラは計算過程、結果ともに小数点以下第3位を四捨五入し、円は計算過程、計算結果ともに円未満を四捨五入すること。
- 単価の計算については、計算過程については小数点以下第5位を、回答は小数点以下第3位を四捨五入すること。
(解説その1)
購入金額は
200,000リラ×100.45%×(15+1.5)=3,314,850円
となります。
利子は
200,000リラ×16%÷2×8回=128,000トルコリラ
よって、トルコリラ建ての元利合計額は
200,000+128,000=328,000トルコリラ
円建てに直すと
328,000×(15-1.5)円=4,428,000円
利回りについて
3%というのは(特に書いてないけど)「年利回り」のことなので、4年間の利回りを小数で表すと
0.03×4=0.12
元金と合わせて
1+0.12=1.12
よって利回りが3%となる金額は
3,314,850×1.12=3,712,632円
額面に対する割合をRとすると、
4,428,000×R=3,712,632
よって
R=3,712,632÷4,428,000
=0.83844… →83.84%(答え)
(解説その2)
実は・・・
上の解説には大きな誤りがあります。
わかりましたでしょうか?
私は模範解答を見るまで、わかりませんでした。
では、誤りがどこかお伝えします。
購入金額
200,000リラ×100.45%×(15+1.5)=3,314,850円
というのはあっています。
利子は
200,000リラ×16%÷2×8回=128,000円
これもあっています。
問題はここから。
利子は直ちに円転してしまいましょう。
128,000×(15-1.5)=1,728,000円
今回は税金は考慮しないので、このままで構いません。
元金についてみてみましょう。
額面に対する割合をRとすると。
200,000リラ×(15-1.5)×R=2,700,000×R
となり、
元利合計は
2,7000,000×R+1,728,000円
となります。
この違いがわかるでしょうか。
解説その1では、元利合計にRをかけたので、利子に対してもRがかけられていますが、利子は売却前に円転してひでえぬの懐に入っているので、Rはかけてはいけません。
利回りについても解説その1のとおりなので、
2,7000,000×R+1,728,000円=3,712,632
となりまして、
R=1,984,632÷2,700,000=0.73504・・・→0.7350
となり、
正解は
73.50%
となります。
まとめ
今回の場合は、 引き算と掛け算の順番を間違えたのが正解に至らなかった原因ですが、似たようなケースはこういった計算問題ではありうることで、試験本番ではそういったところで時間を消費してしまうこともあるかと思います。
そうなってしまったらきっぱりあきらめて他の問題をやるのがベストですが、今の時点では、なるべくそうならないように対策を行いたいところですね。
おまけ
今日の修業の成果です。
今日の成績は25問中21問正解(84%)で、トータルでやっと75%になりました。
リスク管理も少しづつ率が上がってきました。
全部で1500問もあるそうですが、確率的にそろそろ同じ問題が出てきても良いころです。その時は復習もかねて普通に解こうと思います。