みなさんこんにちは、ひでえぬです。
簿記3級のネット試験(21日受験予定)まで、残りわすかとなりました。
以前お伝えしたとおり、各社から提供されている予想問題を解いてみました。
なんとなくですが、ネット試験問題の全体像のようなものが見えてきたので、感想を交えつつお伝えしたいと思います。
まず、ネット試験の問題構成と配点を見てみましょう。
日本商工会議所から正式なアナウンスがあったわけではない(ひでえぬ調べ)のですが、受験した人のコメントなどを見ると以下のとおりのようです。
第1問 仕訳問題
こちらが1問3点で15問あり、合計45点。仕訳そのものはそれほど込み入ったものではありませんが、ところどころにちょっとしたひっかけがあります。
第2問 補助簿等に関する問題
こちらは会場受験の問題でいうと第2問と第4問に相当するものが出題されます。予想問題の例でみてみると
- それぞれの仕訳について、必要な補助簿にチェックさせる問題
- 各伝票、もしくは仕訳日計表から転記させる問題
- 簿記の基本的な内容についての文章に語句を入れる穴埋め問題
など、いろいろなパターンがあります。
配点は20点で、小問が2題で各10点ずつの20点という場合もけっこうあります。
第3問 財務諸表を作成する問題
こちらは、決算整理仕訳を行ってから精算表や貸借対照表、損益計算書などを作成する問題です。
配点は35点で、予想問題では1つの項目について2点又は3点となっている場合が多いです。
この配点を踏まえつつ、結論から申し上げますと
仕訳問題を制するものはネット試験を制する:ポイント1
ということです。
今まで見てきたとおりネット試験では仕訳問題が45点と、ほぼ半分を占めております。
内容も、ひっかけさえ注意すれば、それほど難しくはありません。
なのでここは満点を狙い、なおかつ1問1分以内で解くことを目指しましょう。
満点を取ることができれば、残りの問題は半分できれば合格です。そう考えるだけで気が楽になります。
第2問については予想問題を見た限り、さまざまなバリエーションがあり、対策しにくいところです。
とはいえ、きちんと勉強している人であれば全然解けないということはないと思います。
もし自分の苦手な問題が出たとしても配点が低いので、気にせず第3問に集中しましょう。
第3問は第2問に比べるとバリエーションは少ないです。ざっくり言うと
のどれかなので、これらについて書く練習をしておけば大丈夫です。
唯一対策が必要なのは、
問題文の表に書き込めない
ということで、これは事前に対策しておく必要があります。
ちなみに私のやり方は
決算整理仕訳(だいたい8項目から10項目)をすべて紙に書き、それを見ながら該当する勘定の仕訳を直接回答欄に入力します。というのは、決算整理仕訳に出てくる勘定(売掛金とか仕入とか繰越商品とか)は、何度も登場することはまれで、普通は1回きり、多くても2回というものがほとんどです。なので、出てきた時点で直接仕訳を記入したほうが間違えにくい上に時間の節約になります。
そうして表を埋めていき、決算整理仕訳に出てこなかった勘定科目についてはそのまま入力し、当期の損益や繰越利益剰余金などを計算して入力すれば表は完成します。
また、表が完成しても数字が合わない場合もありますが、そこは気にしない方がいいと思います。(実務じゃあ合わないとシャレにならないですけどね)
パソコンの入力方法に慣れる:ポイント2
ネット試験を受験した人には「時間が全く足りない」というコメントがいくつか見られました。予想問題を解いてみた限りではいくつか原因が考えられますが、大きく分けてこの2つだと思います。
- 問題の形式に慣れていないため、解くのに時間がかかる
- パソコンの入力方法に慣れていないため、答えがわかっても入力に時間がかかる
問題の形式に関しては、各社から予想問題集が出ているので、2、3回ずつ解けばある程度慣れることはできると思いますが、パソコンの入力方法については、もし今の時点で「指1本で入力している」という人(今時いないか)はちょっと大変かもしれません。
ちなみにひでえぬは仕事で1日7時間はパソコンを使うので、入力に関しては全く問題がありません。少なくとも漢字に関しては手で書くよりは断然早いですが、「手で書いた方が早い」という人にはちょっと厳しい時間設定だと思います。
「そんなこと今さら言われたって、もう申し込んじゃったよ」
という方は、あきらめないでネット試験のサンプルプログラムを入手して、入力の練習をしましょう。
といっても入力スピードを速くするのが目的ではなく、「入力する過程を均一化して習慣化する」ということです。
たとえば第1問の仕訳問題であれば、頭で考えて直接仕訳をするのか、一度紙に書いてから仕訳をするのかをあらかじめ決めて、その方法で繰り返し入力をします。同じ問題でも構わないので、問題を解くというよりも、「第1問はこうやって入力する」「第2問、第3問はこうやって入力をする」と決めて練習すれば、入力のスピードはそんなに上がらないかもしれませんが、(それでも多少は上がるはず)問題とパソコンに慣れることでネット試験に対する苦手意識が和らぐはずです。
ちなみに、簿記3級のネット試験のサンプルプログラムは商工会議所では公開していません。(商工会議所で公開しているのは簿記初級のみ)サンプルプログラムは問題集や参考書を買うと、購入特典でついてくる場合があります。
最後に、
見直しを行う:ポイント3
さっき書いたようにパソコンの入力スピードで差が出るかと思いますが、私の場合ひととおり解いてから時計を見ると、どんなに少なくても10分、通常は20分くらい余ります。なかには30分近く余った時もあって、問題の難易度にも左右されるかもしれませんが、きちんと対策をすれば全く余らないということはないと思います。
この余った時間の使い方ですが、必ず見直しをしましょう。
ネット試験はすぐに結果がわかるので、「試験終了」ボタンを押してとっとと解放されたい気分もわかりますが、ここはぐっとこらえて見直しをしましょう。
順番ですが、やはりなんといっても第1問の仕訳が大事ですし、見直しも簡単なので、第1問から順に行います。その次に第2問をざっと見直して、第3問は時間があったら見直しをして、数字が合わないところが見つかればラッキーくらいでいいと思います。
ここまでやれば、80点はいくはずです。80点に届かない場合は、うっかり勘違いやケアレスミスが多いか、苦手の分野があるかのどちらかだと思います。
その時は落ち着いて解いてミスを減らす(といってもこれが意外と難しい)とか過去問等を解いて苦手分野をつぶす作業が必要です。仕訳の点数が伸びない場合は、これまた過去問等で仕訳問題をたくさん解き慣れるう。
まとめ
簿記3級のネット試験をクリアするには、
- 仕訳は全問正解を目指す(間違えは2問までにおさえる)
- 入力方法にとにかく慣れる
- 終わったら見直しを行う
まだ受けてないのに、ここまで言い切っちゃって、落ちたらどうしよう。
落ちたら、その原因も含めてあらためて反省しつつ考えてみたいと思います。