みなさんこんにちは、ひでえぬです。
原価計算書初級の試験を来週末に控え、問題演習に入りました。
チャチャっと2、3周して試験を迎えようと解き始めましたが、意外なところでひっかかりました。
「予算実績差違分析」というところです。数式が2つあって、これを覚えれば後は計算するだけなのですが、この式がどうしても頭に入らないので困りました。
例題を作ったので、ちょっと見てください。
(例題)
次の製品について、下記の数値を求めなさい。
- 予算営業利益
- 実績営業利益
- 予算策定時貢献利益
- 予算策定時損益分岐点売上高
- 販売価格差異
- 販売数量差異
(解答)
- 予算営業利益
営業利益なので、売上から費用(変動費+固定費)を引いて求めます。
売上 @100個×80円=8,000円
費用 @60円×100個+200円=6,200円
よって 8,000円-6,200円=1,800円
- 実績営業利益
こちらも同様に、売上から費用(変動費+固定費)を引いて求めます。
売上 @110個×70円=7,700円
費用 @60円×110個+200円=6,800円
よって 7,700円-6,800円=900円
- 予算策定時貢献利益
貢献利益は売上-変動費ですので、
8,000円-@60円×100個=2,000円
となります。
- 予算策定時損益分岐点売上高
これは後でやりますね。
で、問題はここからです。
- 販売価格差異
販売価格差異とは、販売価格を当初の1個70円から1個80円に変更したことで、売上にどれくらい影響が出たかを表したものです。下記の式によって表すことができます。
(実績販売価格-予算販売価格)×実績販売数量
(@70円-@80円)×110円=△1,100円
- 販売数量差異
販売数量差異とは、販売数量の増減(今回の場合100個→110個に増加)したことで、売上にどれくらい影響が出たかを表したものです。下記の式によって表せます。
(実績販売数量-予算販売数量)×予算販売価格
(110個-100個)×80円=800円
ここで不思議になってくるのは、
なんで販売価格差異は「実績」販売数量をかけて、販売数量差異は「予算」販売価格をかけるのかというのが、今一つスッと頭に入ってこない。テキストも「こう計算します」というだけだし、ネットで調べると、簿記2級とかの内容なので複雑すぎて現時点では理解できない。それで困ってしまったわけです。
とりあえず暗記するしかないのかな・・・。
ということで一旦置いておいて、保留にしていた「損益分岐点売上高」の計算を行います。
損益分岐点売上高は
で求めることができますが、ここでは敢えて別の方法で求めてみようと思います。
冒頭で書いたように、
営業利益=売上-費用です。
ここで、営業利益をY、販売個数をXとすると、
Y=X×80-(X×60+200)
=80X-60X+200
=20X+200
=20(X~10)
となります。
損益分岐点売上高はY=0ですので、
20(X-10)=0
よってX=10 となり、
損益分岐点売上高は
80×10=100円
となります。
これだと、損益分岐点売上高の計算式を忘れてしまっても答えを求められますし、目標営業利益を設定された問題にも対応できます。
例えば、
目標営業利益を300円とした場合の売上高を求めなさい。
20(X-10)=300 ですので、計算すると
X=25 となります。
とりあえず今日はここまでにして、先に進めたいと思います。