みなさんこんにちは、ひでえぬです。
今日は預貯金についてのおはなしです。
今しれっと「預貯金」といいましたが、これは「預金」と「貯金」を総称するときに使います。
では、「預金」と「貯金」の違いはなんでしょうか?
答えから言うと、現在では取り扱う金融機関によって呼び方が異なるだけで、本質的にそれほど違いはありません。
どのように使い分けるのかというと
貯金:ゆうちょ銀行、農協、漁協などが取り扱うもの
預金:上記以外の金融機関が取り扱うもの(銀行、信用金庫、信用組合、労働金庫など)
なので、銀行などが扱う「定期預金」と、ゆうちょ銀行の「定期貯金」はあまり変わらないのですが、多少異なります。(少なくても郵政民営化以降、法的には同じものとなっています。)
その違いを見てみましょう。
おもな特徴としては、
・定期預金は1か月以上であれば任意の期間を設定できるのに対し、定期貯金は決められた期間しか設定できない。(まさに「定期貯金」)
・どちらも3年未満単利で3年以上半年複利だが、定期預金は個人のみが半年複利選択可なのに対し、定期貯金は個人・法人とも選択可である。
・定期預金は一部払出OKなのに対し、定期貯金は全部解約しかできない。
ちなみに、ゆうちょ銀行には定期貯金の他に定額貯金というのもあります。
「同じに見える」という方のために色変えてみました。
定期貯金と定額貯金の違いを見てみましょう。
定期貯金は期間が固定されていますが、定額貯金は6か月(据え置き期間)を過ぎれば任意の満期日を設定できます。
定期貯金の預入期間が固定されているのは、このあたりの事情もあるみたいです。(つまり、「任意の期間を設定したい人は定額貯金を使ってね」ということ)
また、定額貯金の場合、金利は満期日に払い出すときに、それまでの預入期間に伴って決定されます。
例えば、
6ヵ月以上1年未満 0.35%
1年以上1年6か月未満 0.40%
1年6ヵ月以上2年未満 0.45%
2年以上2年6か月未満 0.65%
2年6ヵ月以上3年未満 0.70%
3年以上 1.20%
のときに、1年8ヵ月預けたとすると
0.45%
となります。
今のご時世、こんなに金利高いわけないじゃん!
と思ったあなた。正解です。
これは民営化前の平成8年ごろの金利です。
だって、今の金利だと
6ヵ月以上1年未満 0.002%
1年以上1年6か月未満 0.002%
1年6ヵ月以上2年未満 0.002%
2年以上2年6か月未満 0.002%
2年6ヵ月以上3年未満 0.002%
3年以上 0.002%
どこまで行っても同じ金利なので、説明にならない(泣)
とまあ、細かすぎる違いのような気もしますが、これがCFP資格審査試験に出ます。
知識問題で出る場合もありますが、これを使って元利合計額や利回りを計算する問題も出たことがあります。半年複利か1年複利かで答えが全然違ってくるから、覚えといて損はないですよ。