みなさんこんにちは、ひでえぬです。
前回の前払費用に引き続いて、前受収益について考えてみようと思います。
ちなみに前回というのはこちら。
次に前受収益についてみてみましょう。
(例題)
(株)ひでえぬは、2020年8月1日に、B社に対し貸付している貸付金の1年分の利子24,000円を現金で受け取った。次の3つの時点での仕訳について答えなさい。なお、(株)ひでえぬの決算日は12月31日である。
①現金受領時(2020年8月1日)
②決算時(2020年12月31日)
③翌期首(2021年1月1日)
(解答)
前回同様、3つの時点に分けて考えてみましょう。
①家賃支払時(2020年8月1日)
借 方 貸 方
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現 金 24,000円 受取利息 24,000円
受取利息(収益)が発生し、現金(資産)もあわせて増加するという仕訳になります。この時点では翌年度分も含めて、全額が受取利息として整理されています。
②決算時(期末) 2020年12月31日
借 方 貸 方
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前受利息 14,000円 受取利息 14,000円
①で処理した受取利息24,000円の内訳は決算時(期末時点)では以下のとおりとなります。
当期の収益の対象(受取利息として処理)
2020年8月1日〜2021年12月31日(5ヶ月)
24,000円×5ヶ月÷12ヶ月=10,000円
翌期の収益の対象(前受利息として処理)
24,000円×(12−5ヶ月)÷12ヶ月=14,000円
となりますので、12月にもらった24,000円のうち14,000円を受取利息から前受利息に振り替える仕分けを行います。
③翌期首(2021年1月1日)
借 方 貸 方
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受取利息 14,000円 前受利息 14,000円
決算が終わり、次の期に入りますと、②で振り替えた14,000円は「当期に受け取る収益」となりますので、「受取利息」に戻します。
イメージを図に書くと、こんな感じになります。
前受収益についても前払費用と同様、3つのステップで考えるのが確実だというのがわかりました。
残りは未払費用・未収費用についてとなりますが、今年はここまで。
ご覧のみなさま、1年間ありがとうございました。
来年もよろしくお願いします。