めざせ行政書士&CFP(R)!放送大学生ひでえぬのブログ

CFP(R)からのFP1級を取得後、行政書士試験に挑戦中。ひでえぬのブログです。その時の勉強法などを載せてます。2021年4月から放送大学で心理学を勉強しています。

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FP試験対策⑪ 損益分岐点 その2 限界利益・限界利益率

みなさんこんにちは、ひでえぬです。

前回に引き続き、こんどは限界利益についてお伝えします。

 

2 限界利益

 

 限界利益は以下のように求められます。

 

 限界利益=売上高-変動費

 

 まず、これに関してはいったん暗記してしまいましょう。(理由は後でお伝えします。)

 

 ちなみに、限界利益から固定費を引くと営業利益となります。

 

 限界利益-固定費=営業利益

 

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図に書くとこうなります。

 

 ここで、次の3つのケースを考えてみましょう。このケースでは比較しやすくするために、売上高と固定費を同じにしてあります。


   売上高   変動費   固定費
A社 100万円  40万円  30万円
B社 100万円  80万円  30万円
C社 100万円 120万円  30万円

 

A社の場合
限界利益:100万円-40万円=60万円
営業利益:60万円-30万円=30万円

 

B社の場合
限界利益:100万円-80万円=20万円
営業利益:20万円-30万円=△10万円

 

C社の場合
限界利益:100万円-120万円=△20万円
営業利益:△20万円-30万円=△50万円  

 

A社の場合、限界利益、営業利益ともにプラスになっています。

 

B社を見てみると、限界利益はプラスですが、営業利益はマイナスになっています。これは限界利益が少ないため、変動費は回収できましたが固定費は回収できなかったということになります。

 

C社にいたってはさらに大変なことになっています。限界利益からしてマイナスです。これは変動費が売上高を上回っている、つまり売上高では変動費は回収できないということになります。また、「仮に固定費が0だったとしても赤字」ということにもなります。

 

 このように、同じ売上高でも限界利益が異なると、収支は変わってくることがわかります。

 

3 限界利益

 

 限界利益率は以下のようなやり方で求めます。

 

 限界利益率=限界利益÷売上高

 

または、

 

 限界利益率=(売上高-変動費)÷売上高
      =1-変動費÷売上高


 変動費率=変動費÷売上高ですので、

 

 限界利益率=1-変動率

 

とも表せます。

 

 上の例で計算してみましょう。

 

A社:限界利益率=60万円÷100万円=60%
B社:限界利益率=20万円÷100万円=20%
C社:限界利益率=△20万円÷100万円=△20%

 

この結果からもわかるように、限界利益率は高い方が望ましいとされています。

 

では、限界利益率を挙げるにはどうしたらよいでしょうか。

この続きは、またまた次回。