めざせ行政書士&CFP(R)!放送大学生ひでえぬのブログ

CFP(R)からのFP1級を取得後、行政書士試験に挑戦中。ひでえぬのブログです。その時の勉強法などを載せてます。2021年4月から放送大学で心理学を勉強しています。

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FP試験対策⑩ 損益分岐点 その1 損益分岐点

みなさんこんにちは、ひでえぬです。

 

今回は、損益分岐点についてお伝えしようと思います。

 

ポートフォリオの関係はどうなったんだ?とお思いの方もいらっしゃると思いますが、そちらは後日改めてお伝えしようと思います。

 

この単元は理屈としてはそれほど難しくはないのですが、単語が難しい・・・っていうか、単語そのものはそれほど難しくないのですが、似たような単語が多くて混乱する印象があります。

 

例えば、
損益分岐点限界利益はどう違うのか?

 

「固定費」変動費ってなに?

 

とか。

 

まずは基本となる「損益分岐点」から見てみましょう。

 

1 損益分岐点とは?
 売上高と費用がちょうど等しくなる(=利益がちょうどゼロになる)金額のことです。つまり収支トントンということですね。

これを式で表しますと

 

利益=売上高-費用=0

 

となります。

 

2 費用について
 ここまではそれほど難しくない・・・っていうか簡単です。ここからが問題です。

 

 最初に費用について考えてみましょう。

 

 ここでは、費用は2つにわけることができます。それが「固定費」と「変動費」です。

 

 これを聞くと、FPお得意のライフプランのことか?と思う方もいるかもしれませんが、(いないか)ここでいう「固定費」とは、売上高にかかわらず、ある程度一定の量が発生する費用です。

 

 例としては

「事務所や店舗、工場などの賃料や保険料」
「管理運営部門の人件費」「広告宣伝費」「借入金の利息」などがあげられます。

 

 一方、「変動費」というのは、売上に比例して金額が増えたり減ったりするものです。

 

例としては
「商品の仕入れ費用」「材料費」「製造部門の人件費」などがあげられます。

 

3 損益分岐点の求め方

 

 式をみる前に、まずグラフを書いてみましょう。

 

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 「固定費」は文字どおり固定、というか一定なので、横軸(販売量)が増えても縦軸(金額)は変わりません。よって水平方向に延びる直線になります。(水色のグラフ)
 「変動費」は販売量が増えるとそれに比例して金額が増えます。よってグラフは右肩上がりの直線になります。(黒色のグラフ)
 これらをもとに「固定費+変動費」のグラフを書いてみましょう。この2つのグラフを合成すると、赤い棒グラフのようになります。

 

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それでは、これに売上高のグラフを足してみます。

 

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 「売上高=費用=固定費+変動費」のところを探してみましょう。そうです。売上高のグラフ(黄色い線)と赤い線のグラフが交差するところがイコールになるところ、つまり「損益分岐点」となります。また、この交わったところの売上高が「損益分岐点売上高」となります。

 

これを求める式を考えてみましょう。

 

さっきの復習です。


利益=売上高-費用
ですから、

 

利益=売上高-変動費-固定費  ・・・①

 

となります。

 

ここで、「変動費率」という数字をこのように定めます。

 

変動費率=変動費÷売上高

 

これをにより変動費を表してみると、

 

変動費=売上高×変動費率 ・・・②

 

となります。

 

②を①に代入するとこうなります。

 

利益=売上高-(売上高×変動費率)-固定費

 

売上高でくくると

 

利益=売上高×(1-変動率)-固定費 ・・・③

 

となります。

 

損益分岐点売上高をAとします。Aは利益が0になる売上高ですので、③の式で利益を0とし、売上高をAに置き換えると

 

0=A×(1-変動率)-固定費

 

となるので、これによりAを求めると

 

A×(1-変動率)=固定費

 

よって

 

A=固定費÷(1-変動費

 

となります。

 

 このあとは「限界利益」についてお伝えしたかったのですが、今日はここまで。次回をお楽しみに。