めざせ行政書士&CFP(R)!放送大学生ひでえぬのブログ

CFP(R)からのFP1級を取得後、行政書士試験に挑戦中。ひでえぬのブログです。その時の勉強法などを載せてます。2021年4月から放送大学で心理学を勉強しています。

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FP試験対策⑦ ポートフォリオ その1

みなさんこんにちは、ひでえぬです。
(この記事は2023.3.25に加筆修正しました。)
 
ポートフォリオについては3級でも2級でも出題されますが、1級については御多分に漏れず、内容がかなり深くなっています。
 
そこで、今回はポートフォリオについて調べてみました。
まず、ポートフォリオの単語の意味が面白かったので、ちょっとご紹介しようと思います。
 
ポートフォリオ」というのは、もともとはイタリア語のportafoglioが語源で、単語そのものの意味は「板はさみ」や「書類ケース」「紙入れ」等を指しますが、転じていろんな意味に使われています。
 

 
日本では、おもに3つにの意味で使われています。
  1. リエーター(デザイナー・イラストレーター・写真家)などが(採用や転職時などに)自分をアピールするための作品集
  2. 教育現場では、生徒が今までに作成したレポートや試験の答案、活動の様子を記録した写真や動画などをまとめて保存したものをポートフォリオと呼んでいます。試験による評価以外の部分を評価するため、将来的に大学入試等で取り入れる動きがあり、あわせてそれを電子化する(e-ポートフォリオ)ことも検討されています。
  3. 金融分野で使われている意味としては、これから説明する内容ですが、「資産構成」を指す言葉として使われます。
 

アセットアロケーションポートフォリオについて

 
どちらも資産構成について使用される用語ですが、以下のように使い分けられているようです。
 
まとめると、
「投資にあたって異なる資産クラスの配分アセットアロケーションと言い、それに基づいて金融資産を運用したものをポートフォリオと言う」
 
ちょっとわかりにくいですね。

具体的にどういうことでしょうか。
 
資産運用なので、なるべくリスクを少なく、そしてできるだけリターンを大きくしたいのですが、どうしたらいいのでしょうか。
 
まずはリスクを少なくするため、異なる資産クラスのものに分散投資をします。
「資産クラス」というのは、ざっくりいうと「株式」とか「債権」など、似たような値動きやリスク特性をもつ資産の種類のことを言います。
国内株式、国内債券、外国株式、外国債の4つを「伝統的4資産」と呼びますが、このほかにはREIT不動産投資信託)や金、さらには最近ではヘッジファンドや仮想通貨なども含んで称されることもあります。
 
これらのうち、どの資産クラスのものにどれだけ投資するかを決めるのが「アセットアロケーション」ということになります。
 
これに基づき、実際にどの金融商品に投資するか、株式であればどの銘柄を買うかということを決め、実際に購入したものをポートフォリオと言います。
 
具体的に見てみましょう。
 
上のグラフは、私の投資しているiDeCoの毎月の投資状況です。こちらが資産別の組み合わせ(アセットアロケーション)です。
基本的には4分の1(つまり25%)ずつ投資していますが、値動きがあったため、若干割合に変動があってこの数字となっています。
 
で、ポートフォリオはこちら。

実際に購入した商品がこちらです。

この表ですと、「商品種類」の部分が「資産分類」にほぼ対応していますので、これらの配分が「アセットアロケーション」となります。

「商品名」というのは、その資産のうち、どの金融商品に投資しているかを表しているため、これらの組み合わせを「ポートフォリオ」と呼びます。

 

トータルではかろうじて黒字になっていますが、そこは今回は置いといて、それぞれの資産の損益にご注目ください。

見事にそれぞれ異なる数値を示していますね。

例えば国内の資産でも、株式と債券では真逆の数値を示しています。外国の資産についても同様です。

 

このように、異なる資産はそれぞれ異なる値動きをする傾向があってその結果異なる損益結果となります。

 

分散投資をする最大の理由はここにあるわけです。

 

もし仮に、外国債券のみの商品構成だった場合、かなりの確率で原本割れしている可能性が高いと思われます。

ほかの資産(例えば「国内株式」)が値下がり分をカバーしてくれているため、全体としてはプラスの収益となっています。

ただし、あくまでも現時点での値動きなので、今後もこのままとは限りません。

将来的に値上がりする可能性もあります。実際ちょうど2年前は今よりも20%くらい値段が高かったです。

それに、毎月同額ずつ資産を購入しているので、現在の値段だと、4つの資産のうち、外国不動産の購入口数が一番多くなるはずです。

これが将来的に値上がりすると、購入済みの口数が多くなる分、利益も大きくなります。(あくまでも「値上がりすれば」ですが・・・)

 

なお、この表の場合1資産につき1商品なので、「資産ごとの特徴」というよりは、「商品の特徴」ではないかという仮説もなりたちますが、

一説によると、アセットアロケーションによって、リターンの8~9割は決まってしまい、どの銘柄を買ったかというのは1~2割くらいしか影響しないとのことです。
 
それだけアセットアロケーションは重要ということですね。

 

前置きが長くなってしまいました。実際の数値の計算方法は次回お伝えします。