みなさんこんにちは、ひでえぬです。
このテーマも3回目。こんなにかかるとは思わなかった。
今回は例題を解いてみましょう。
(例題)以下の財務指標から算出されるサスティナブル成長率を求めよ。
売上高純利益率 6%
使用総資本回転率 1.5回
自己資本比率 40%
配当性向 30%
まず、内部留保率を求めます。
内部留保率=1-配当性向=1-30%=70%
次に、ROEを求めますが、今回は前回だした(ウ)の式を使いましょう。
ROE = 売上高純利益率 × 総資本(資産)回転率 × 財務レバレッジ
=6%×1.5(回)× =
=22.5%
よって、サスティナブル成長率は
22.5%× 70% =15.75%
となります。
一通り説明しましたが、最後にここで、用語の意味を考えてみましょう。単に計算方法だけを記憶しても、覚えることが多すぎるのでなかなか定着しないからです。
まず、ROEですが、これはReturn On Equityの略です。equityというのはGoogle翻訳で調べると「公平」とか「正義」とか出てきますが、会計の世界では「資本」を意味します。returnは簡単にいえばリスクとリターンの「リターン」で、ここでは「利益」を指します。
つまり直訳すると、「資本の上に利益がのってる」ことになり、分数で書くと
ということになりますね。
ちなみに純利益もおさらいすると、
① 売上高から売上原価を引くと 売上総利益(粗利益ともいう)
③営業利益に営業外収益を加え、営業外費用を引くと 経常利益
ちなみに、営業外収益とは、受取った利息
や配当金、有価証券の売却益などで、営業外費用とは支払った利息や配当金、有価証券の評価損などを言います。
④ 経常利益から特別利益を加えて特別損失を引くと 税引前純利益
ちなみに、特別利益と特別損失を合わせて特別収支と言いますが、これは通常ではでは発生しない冬季限りの利益や損失を指します。具体的には固定資産の売却損益や災害のために発生した損失などが該当します。
⑤ 「税引前」と書いてあるのでわかりやすいと思いますが・・・税引前純利益から税金(法人税等)を引くと 当期純利益
この⑤がこの問題でいう「純利益」にあたります。
いろいろ勉強するともう少しわかりやすく説明できると思うので、随時更新します。